GKJN初のUS Kids日本派遣プログラムは大成功!!

〜米国少年2人を日本に派遣、柔道武者修行を経てUSオープンに挑戦!!〜

この6月下旬〜7月中旬、私がシカゴで指導しているTohkon Judo Academyのエース2人を、柔道の聖地である講道館はじめ京都龍谷大、愛知星城高校に4週間派遣し柔道の武者修行を敢行!! 帰国後、アメリカで唯一開催される国際大会であるUSオープン(7/28-30)に参戦を果たしました!!
予算が限られている中、手作り感満載(無償での各地受け入れや私の実家宿泊など)のプロジェクトでしたが、初めての時はこんなもの。若きUS Kids 2人の日本滞在からUS Open挑戦までの汗と涙の珍道中、たっぷりお楽しみ下さい!!

1. 『夢への挑戦!!』初の日本派遣US Kidsの2名

何せ初めてのKids日本派遣、ツテもノウハウも予算もないない尽くし・・。
まずは今後のテストケースとして、少々失敗しても許される提携先道場の道場主の御子息と、最も私の活動に理解があり「息子に挑戦させたい」と考えてくれたMike Familyの長男の、計2名を派遣する事にしました~!!


Trent Tono(17歳、55Kg級)
ご存じTohkon Judo AcademyオーナDoug Tono氏の長男。技はキレるが線が細く、精神力の強化が課題


Mike Taheny(16歳、81Kg級)
Mike家6人兄弟の長男、この童顔で怪力の持ち主。荒削りの技を、柔道の試合で使えるレベルにするのが課題

2. 合宿期間は27日間!!

柔道漬けの日々は「夢と言うより地獄の特訓だぁ~!!」


出発前のシカゴオヘア空港にて家族と。この頃は夢と希望に満ちあふれていた~!!

3. 夢の国、日本での日々!!(現実はそんなに甘くない!!)

(1)聖地•講道館(東京)にて実業団合同練習に参加!!(6/28)

日本へ行ったら必ず訪れたい(練習したい)との事で、日本到着翌日に講道館へ。事前に講道館へお願いし、実業団男子合同練習に参加の許可を得ました(仮屋先生有難う御座いました!!) 私自身実業団時代何十回も参加したので雰囲気は分かっていますが、何よりレベルが高い(高過ぎる!!)。
でも皆さんご存じですか?世界の柔道家にとって講道館は聖地なのです。
全日本強化選手も参加するこの練習は、彼らにとってとてもタフだったと同時に、それ以上に大変貴重な機会で最高の経験になったと思います。
そして費用はわずか880円!!実業団責任者の小橋先生はじめ、講道館の皆様に心から感謝!! 2人の一生思い出に残る体験から日本の日々スタートです。


夢の講道館練習!!時差も何のその!!


練習を観に来られていた上村講道館長と貴重な一枚!!

(2) 初の練習漬けの日々、逃げ出したくなる日も・・・。でも終わってみれば最高の思い出だけが残った龍谷大での2.5週間!!(京都:6/29-7/14)

私自身、特別コーチを務めさせて頂いている龍谷大の堀田先生の全面的なご支援で、2.5週間の練習に参加&特別に超安価で寮にも泊めてもらいました。まだ実力不足な2人のレベルに合わせ、文京高校への出稽古や女子学生との練習など種々工夫頂いたおかげで、最初こそ付いていくのに音を上げていましたが、期間を通じて高いレベルに挑戦できた達成感を感じ、最高の思い出を作る事ができました。日本の寮生活では皆さんに温かく歓待頂くなど、最高の日々を作って下さった堀田監督夫妻のご支援と学生達の優しさに感謝しかありません。また成長した姿をお見せできるよう頑張ります!!


投げられても何度でも立ち向かうトレント!!投げられて強くなる!!


組手の技術も教えてもらい前向きに取り組むマイク!!良いよ~!!


練習・寮生活からピザパーティーまで全て面倒を見てくれた男子の学生たち!!
ありがとうございました!!
さらに強くなって戻って来ます!!

堀田監督夫妻、素晴らしいご支援をありがとうございました!!

(3) そして我が故郷、愛知へ。同じ高校生と切磋琢磨した1週間は刺激的!!(愛知:7/15-21)

4週間の日本最後の締めくくりは、父の指導する愛知星城高校での練習。
今回は寮ではなく、私の実家(半田市)でホームステイしてもらいました。
前半は大学生に揉まれ、後半は同世代の高校生と切磋琢磨する練習は、彼らにとってとても刺激的。練習のみならず、温泉や日本の家庭での生活・休みの日のゲームセンタなど、文化体験も十分にできたようです!!
ただ日本は連日35度を超える気温、龍谷大、星城高校共に冷房のない道場練習が、何よりキツかったとの事・・・。まあこれも文化の違いです。Good job guys!!


星城高校のみんな、お互いまた強くなって会いましょう!!
ちなみに一番左が我が父です・・・。


夜は私の出身道場(亀崎柔道会)で日本の子供達と柔道交流も!!


習字体験は超真剣!! マイク!! 2度書きはご法度です~!!


日本で1番楽しかった事を聞くと、ゲームセンターとの事!!
まだ無邪気な高校生です!!笑

4. そして日本合宿の成果やいかに~!? US最大規模の大会US Openに参戦(7/28~30:フロリダ)

USオープンは、5歳〜70歳代の方まで出場できるアメリカで唯一毎年開かれている国際大会。今年は15カ国、約2,000人が集まり、7/28(金)〜30(日)の3日間、フロリダ州フォートローダーデール行われました。

(1) カデ(児童)男子55キロ級の部出場のトレント

3勝2敗で7位!!最高の結果ではありませんでしたが、終始ポジティブにチャレンジできました!!


積極的に攻めて得意技で投げるトレント!!(青)

(2) カデ(児童)男子81キロ級の部出場のマイク

2勝2敗で5位!!こちらも狙いはメダルでしたが、疲れもあってちょっと残念な結果。ただ第1シードの相手を豪快な裏投げで一本を取りました〜〜!!


第1シードの強豪を投げた後に嬉しさのあまり、雄叫びをあげるマイク!!

5.最後に

まずGKJNの責任者として、テストケースでたった2名とは言え、様々な皆様のご支援で「アメリカの子供を日本に派遣する」初めてのプロジェクトが安全かつ有意義に終えられた事を心から喜びたいと思います。

日本で27日間の厳しい練習を積みましたが、やはり勝負はそんな甘くありません。でも2人共、日本での全ての経験が本当に良かった、最高の思い出になったとの事で、柔道を通して確実に彼らの成長にポジティブな影響を与えられたと感じています。もちろん勝つ事も大事ですが、目先の勝ちに囚われず、沢山の経験を積む事が将来的に大切だと思っています。そんな経験をもっともっとたくさんの子供たちに提供したい!!と強く思いました。

そんな中で最も頭が痛いのが移動費。今回は幸い両家庭とも経済的に余裕があり自己負担での派遣でしたが、シカゴ⇔日本往復だけで約30万円。来年10名規模の派遣を計画していますが、500万円の総予算のうち約400万円が移動費の計算で、一般的なアメリカのご家庭には決して軽い負担ではありません。

子供たちの宿泊なんて畳に雑魚寝で良いのです。世界の柔道家ネットワークを使えば、指導や交流自体におカネはほとんどかかりません。今後航空会社様や旅行会社様のご支援を募り、何とかより多くの子供たちに、柔道を通じた相互国際交流による素晴らしい経験を提供できるよう、引き続き日々の指導から頑張って参ります。皆様におかれましても、趣旨にご賛同頂ける方々の温かなご支援を宜しくお願い申し上げます。

最後はついご支援のお願いになってしまいましたが、今回の2人の挑戦に心からの労いと「Bravo!!」の賛辞を贈ります。よく頑張ったよ~!!

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