やり切って2024年を完了!!

〜プレジデントカップ&5日間連続指導@LA〜

 日本では講道館杯が毎年11月に開催され12月にGS東京があり、現役時代は年末イコール翌年の自分の立ち位置が決まる(全日本強化選手は各階級数名のみ。それに入れないと1年間浪人生活になる)とても緊張感の高まる時期だったのを思い出します。
 さてここアメリカでもプレジデントカップが毎年11月に開催されています!!全米4大大会の一つで今年の参加者はなんと1,100人!!
 今回のミッションはLA(2028)そしてブリスベーン五輪(2032)を目指す16歳の少女マリアのセコンド、そして今年最後のLA巡業(3道場)の様子を皆さんに報告させて頂きます。

1.オリンピックへ挑戦の第一歩!!

 11月24日(日)、昨年同様テキサス州ダラスに全米から1,000人以上の柔道家が集結!! 先日、私が特別アドバイザーに就任したLAのサンガブリエル道場の子供達も参加する中、今回のミッションはLA五輪(2028)を目指すマリア(48kg級)のセコンドで勝つ為のサポート。初めて彼女のセコンドにつき、恐らく本人以上に緊張していました・・。
(セコンドって自分が戦う以上に大変!!もちろんアドバイスも英語です!!)
この階級(48kg)はパリ五輪にUS代表で出場した選手が不在だったものの見事優勝(!!)し、まずは今年の全米チャンピオンをゲット!!
でも柔道におけるUSと世界の差は大きく、私も含めまだ課題は山積みです。『将来あるマリアを、じっくり着実に力をつけさせ2028年に仕上げる!!』
児童指導とは視点が違うUS柔道普及活動の1つ「トップ選手を育てる」挑戦がこれから始まります!! 都度レポートしますので乞うご期待下さい!!

マリアが背負い投げで一本を取った瞬間!!思わず拍手!!

この階級では長身のマリア。私と似ている体型なのでそれを活かせる良い部分はこれから全て伝授する覚悟です。まずは寝技強化だ〜〜!!

2.2024年巡業最後の地は、柔道が盛んな西海岸!!

 さぁ今年最後の指導はLAにやってきました〜〜!!
12/19(木)〜12/23(月)まで5日間、拠点のサンガブリエル道場に加え、新たにお声掛け頂いた2つの道場を回らせて頂きました!!

(1) San Gabriel道場

 ここでは全体指導に加え、上記のマリアの2028年までのロードマップ作り並びに、2025年の強化プラン作成と道場コーチ・ご家族も加えた「チームマリア」のコンセンサスを得るのが主な目的。まずはフィジカルの強化・伸ばす強みと補う弱みの分析・来年出場する大会とそのための準備・LA⇔シカゴでどうコミュニケーションを取り合うかの確認など課題は盛りだくさん。

「焦らずに」と言っても自分の経験上1年はあっという間です。まず来年は毎週Webで共同トレーニングを行うと共に、5・6・8・11月に各10日間、LAとシカゴで合宿トレーニングを行う事で合意。私の指導者としての腕も試され責任も背負う、ドキドキの挑戦がいよいよ始まります!!

【チームマリア!!】左からオリンピックレフリーギャリー、石川、マリア、サンガブリエル道場オーナーのリッチー。
サンタモニカからのサンセット!!
太平洋に落ちる夕日を見て夢を新たにしました!!

(2) 70年続く伝統道場『Valley Judo Institute』

 ロサンゼルス北西のサンバレーという地域にあるバレー柔道。小さなコミュニティセンターの建物(観客席は野外・・・)に、元気な子供から大人まで約50人が集まってくれました~!!
 ヨーロッパ・アフリカ系の男の子が大多数の中、みっちり2時間、乱取は無しで立技(大外刈り・内股)と寝技(亀からの返し方)を指導。「日系人が1人も居なくても物おじせず下手な英語で渡り合えるようになった」のが今年最大の成果(!?)、「いやただのクソ度胸!!」だと感じた1日でした~!!(笑)

シャッターの奥に野外の観覧席が見えるでしょうか? 暖かいLAだから問題ありませんが、シカゴだったら凍ります(笑)
練習中道場の隅で息子も楽しんでおりました〜〜!!
Thank you for inviting me!! See you next time!!

(3) 『Orange County Judo Training Center』

 最終日12/23(月)は、オレンジカウンティにある元ペルー代表ファン氏がオーナーの柔道クラブ。1ケ月前のプレジデントカップで『Megumi、次回LAに来るときは是非うちの道場に来て』とオファーがあり早くも実現!!こちらでは6〜50歳代の、子供と大人合わせ約60名に3時間指導させて頂きました。

 ここで面白かったのが最後の質問タイム!!子供たちからは『黒帯を取った年齢』や『日本とアメリカの柔道の違い』など立派な質問もあり、大人からは『技を上手くする(強くなる)為のトレーニング方法』から『どれくらい練習するべきか』など意識の高い質問まで、充実した時間を過ごす事が出来ました。53ケもの道場があるLA(東京より多い!!) の道場制覇も今後の楽しみな目標の1つになりました~!!

こちらLAの中でもメキシコに近い南の方に位置するオレンジカウンティ!!
一生懸命教えた技に挑戦する子供をサポート!!いいよ、いいよ〜〜!!
最年少の可愛いガールからギフトを頂きました!!

3. 充実した1年、感謝と明日への闘志しかありません!!

 さて、2024年も残すところ数日となりました。今年は新道場オープンをはじめ第2回GKJN Cup開催・初めて日本人講師(羽賀龍之介選手)を招聘した大会とトレーニングキャンプ、全米クリニックキャラバン6ヶ所8回(シカゴ×2、LA×2、バージニア、NYC、ノースダコタ、インディアナ)、講演活動3回と、1年を通じUSに根差した充実した活動ができました。
 常日頃ご支援下さる皆様のお陰でこのような活動ができ、無事に1年を終えられる事に、心から感謝申し上げます。
 来年は既に6月15日(日)の第3回GKJN Cup、翌週の6/21(土)・22(日)には同じ場所で、招聘に成功した全米ジュニア選手権の開催が決定!!
今年以上にシカゴの夏が柔道Kids達で熱くなるのは必至で、もう今から準備を始めています。前述のマリアの世界挑戦・全米柔道キャラバンの地域拡大もあり、簡単な挑戦ではありませんが「焦らず慌てずあきらめず」着実に歩を進めていく所存です。
引き続きご指導・アドバイスの程、何卒宜しくお願い申し上げます。
では皆様、良いお年をお迎えください。
来年も石川慈らしく、「とにかく明るく元気に」挑戦していきます!!!

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