皆さん、柔道はまだまだ発展途上のアメリカにも3大大会が存在します。
日本で3大柔道大会と言うと、講道館杯・全日本選抜体重別大会・全日本柔道選手権(女子は皇后杯)でしょうか?
それがUSでは、全米シニアチャンピオンシップ、全米オープン、プレジデントカップ とあり、年の最後に開かれるのが11月後半のプレジデントカップになります。
(いわゆる日本の天皇杯・皇后杯と同じ位置づけかと、USに天皇は居ないので・・・)
コロナの最中ですがそこはお国柄の違い、ワクチン接種が必須ですが、今年は11/19(金)~21(日)の3日間、テキサス州ダラスで盛大に開催されました。
私の役目はこの大会でUS柔道連盟のコーチとして・・・、と言いたいところですがUS柔道連盟主催大会初参加の私にまだ役目なんてありません(英語も練習中ですし・・・)。
今回のミッションは、大会の雰囲気を肌で感じる事と、提携するTohkon Judo Academyの3人の子供達が出場するので、そのセコンドとして最大限の力を発揮させる事!!
(ちなみに私にとっては日米通じてセコンドのデビュー戦!!!)
11/19(金)の計量から始まり、11/20(土)は前哨戦のダラスオープン、11/21(日)がメインのプレジデントカップという日程で、参加者数はなんと800人!!!
アメリカの各地域から多くの柔道家が集まり熱戦が繰り広げられました!!!
以下は、アメリカと日本の柔道大会の違いや私自身が感じた事、初セコンドの感想も含めて皆さんと共有させて頂きます!!!
〜アメリカと日本の柔道大会の違い〜
【その1:誰でも参加できる!!!】
なんとこの大会、下は5歳〜上は60歳まで、もちろん国際大会に出るようなシニアの選手も、全て皆同じ会場で試合をします!!!もちろん競技人口の違いが背景にありますが、800人が一堂に会するのは日本でもあまり聞きません。規模の大きさ、皆一緒にオープンなところがさすが自由と平等の国アメリカ!!!
【その2:階級が果てしなく多い!!!】
初日のダラスオープンは、5〜6歳の幼児で2階級、7〜8歳のキッズでも3階級と、とにかく細かく分かれていて、5〜18歳の男女合わせた階級がなんと92階級!!!
それも全員計量あり!!日本で幼児や低学年で計量なんてします〜〜?!もう、子供の組み合わせを探すだけで一苦労!!
【その3:1回負けても終わりじゃない!!! 】
1階級5人以下の場合は総当たり戦ですが、それ以上の時はトーナメント。でも1回戦で負けても敗者復活戦があるんです!!!日本では負けたら終わりが普通なのでとても新鮮!!!
ちなみに、私の指導している8歳のJoey君は2回戦で負けたもののそのあと見事3連勝で銅メダル獲得!!!Great Job Joey!!!
年齢や実力に関係なくオープンに参加でき、かつ子供も大人も初心者やベテランも有名選手も一緒の会場で試合をするフラット感。階級を細かくするのはメダルを取れる人を増やし、1度負けても何試合かチャレンジできるのはなるべく多くの人に良い思い出を残してもらうため。勝負だけでなく、なるべくフェアに平等に、勝つよりも楽しむアメリカンスピリッツ満載の素晴らしい大会でした。
来年6月開催の第1回GKJN Cupは、こんなUSの良いところ、そして日本流の良いところ、両方を取り入れて皆がHappyになれる大会を作りたいと思いを新たにしました。
皆さん、乞うご期待です!!
(番外編)〜セコンドデビュー戦を経て〜
今回、人生で初めての公式戦セコンドは、緊張の一言。選手の時とは全く違いとても新鮮でした!!!
もちろん、アドバイスは全て英語なので通じているかが1番の不安。笑
でも3人の選手達が必死に私のアドバイスを聞き、勝つために一生懸命ベストを尽くし戦う姿に、何とか勝たせたいという思いがより強くなった2日間の戦いでした。
試合をして見つかる改善点と、今後私がどうアプローチすればもっと強くなるかなど私自身も課題と新たな目標を得る事ができました。
2028年の地元ロス五輪をターゲットに、このUSからメダリストを育てる事も、US柔道連盟Youth Development Coachとしての私の目標であり夢の1つです。
可能性は無限大!!私の夢への挑戦もまだ始まったばかりです!!