USのスポーツ指導者資格を取得、 これで正式な場での指導ができるようになりました~!! 〜アメリカのオリンピック競技すべてのコーチに必須なもの〜

学校の先生は免許が必須ですが、スポーツ(柔道)の指導者って免許は必要?
スポーツの指導者が学ばなければいけない事って何?日本とUSの違いは??

私がUS Youth Development Coachとして受講したUS Safe Sport Training(アメリカのスポーツ安全)について、今回は私が日本で持っている柔道の指導者資格と、今回アメリカで得たスポーツ指導者資格の違いや内容を皆さんと共有したいと思います。

(1)『教える内容重視の日本、競技者の子供を守る事に主眼をおく米国』

他の競技も同じだと思いますが、柔道の指導者はライセンスが必要で、A・B・C及び準指導員の4つに分かれています(Aが最もランクの高いライセンス)。昨年夏、B指導員講習を受けて感じたのは、主に年齢・成長過程に応じた柔道の指導法を重視していて、その他怪我の処置では脳震盪に重点を置いていた印象があります。

一方、USのSafeSportトレーニングでは、指導の最前線でスポーツにおける不正行為と児童・生徒への虐待を起こさせない防止策に徹底的にこだわっており、すべてのスポーツアスリートを不正行為と虐待から守るプログラム並びにケーススタディーの学習(こんな場合どうすべきか?とQ &A形式で講習)焦点を当てています。「教える側目線と教えられる側目線」、双方に事情があり単純な比較はできませんが、着目している点が大きく違うと感じました。

(2)『対象が指導者だけの日本、関係者は全て受けなければならない米国』

日本の柔道指導者講習は指導者(道場の先生から中・高・大学に加え実業団の監督、コーチ。試合に帯同しなければ資格なしでも指導可能)のみが対象で、社会人選手は任意で強制ではありません。

他方US柔道連盟は、登録する全てのコーチ・スタッフ・役員・審判・未成年者と定期的に密接している人が対象と定められており、驚いたのが、オリンピックに出場する選手も含めて、全ての方が強制で受講しなければならない点。自己責任と何かあった時のリスクが大きい国だけあって凄い徹底ぶりです!!!

(3)『競技毎で異なる日本、オリンピック全ての競技が同じ内容の米国』

日本は柔道は柔道だけの講習。各競技別々で、資格の取得や授与の仕方も個別なのに対し、こちらではオリンピック競技は全て共通の講習内容。スポーツ全てを平等に取り扱う原則と各競技団体に任せるて不統一になる事によるリスクを防ぐ精神を感じます。内容も、スポーツ安全トレーニング講習に加え、脳震盪の対処法も必須で受講しなければいけません。「柔道はこの部分が特別」と勝手に思い込んでいた私には「目からウロコ」の経験でした。

 

最後に、今回スポーツ安全トレーニングを学んで感じた事は、指導者は単に技術を教えるだけでなく、全ての子供達をいじめ・虐待・ハラスメントなどの不正行為から守る環境作りがより大切で、それが子供たちがスポーツを好きになりスポーツの価値を高めるために最も重要だと言う点です。

そのために私自身も、常日頃接している子供達を良く観察し、子供達1人1人がスポーツに関わっている時間をもっと価値のあるモノにしなきゃと、思いを新たにさせて頂きました。
強くなる、勝つ事より大切な価値観をまた一つ学べた貴重な機会でした!!!

正直、英語での講習はすっっっごく大変で、普通の人の倍の時間かかりましたが・・・笑。それも貴重な経験と思い出という事で・・・。

「海外で柔道を通じて子供たちを幸せにする!!」そんな夢の実現に、たくさんの事を身に付けなければならない私の挑戦は、まだまだ始まったばかりです !!


こちらが必死に受講したトレーニング完了証明書です!!!

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