今回は、3/6(日)にシカゴから車で1.5h北の、ウイスコンシン州ミルウォーキーで開催されたWahadachi Tournament(Wahadachiは地名)をレポートさせて頂きます。
オミクロン株が収束しつつあるアメリカでは、既にマスク着用義務も撤廃され、この大会もほぼ通常通りの開催となりました。とは言え久々の開催でしたので、中西部を中心に280名が集結!!我がTohkon Judo Academy(シカゴ)からも子供26名・大人4名の計30名が参加しました。
アメリカ国内で、年間30〜50のローカル大会がありますが、この広大なアメリカで自分の地域で行われるのは数少ない機会。ローカルと言えど子供達には大きな挑戦。大会の雰囲気から子供達の様子、私自身の感想も含めて皆さん是非この熱気を共に味わって頂ければ幸いです!!
(1)280名の大会所要時間は10時間!!
場所はウィスコンシン州ミルウォーキー(*下述参照)のLutheran High School(地元の高校)にて。ちびっ子からベテランの柔道家まで参加者は計280名!!(そんなに柔道ってメジャーだっけ・・・、USで・・・!?)
畳は4面、10:30のキッズクラスから開始し、最後ベテランの方々が終わったのは20:30!!う〜〜ん、長い1日でした!!
(*)ウイスコンシン州は、NFL(フットボール)ですとGreen Bay Packers、
NBA(バスケットボール)ではMilwaukee Bucks(昨年の全米王者)が有名。
ミルウォーキーはドイツ系移民が多い事から「ビールの聖地」とも言われており、あの「ハーレーダビッドソン(バイク)」の本社も当地にあります。
(2)年齢幅、そして毎回驚く階級と試合数の多さ!!!
日本では小学生以下(7歳以下)の試合はほとんどありませんが、アメリカは5歳から試合に出られます。今回は5〜16歳だけで58階級もありました・・・。毎度、選手を探すのに一苦労・・・。また1人2階級までエントリーでき、トーナメント戦ですが1回戦で負けてもほぼ必ず敗者復活戦に回れるのは、沢山試合が経験でき、子供達にとって凄くいいなといつも感じます。子供は単純で、試合に負ければ泣き、勝てば嬉しそうに、さっきの涙がウソのようにケロッとしていますが、やっぱりみんなの笑顔が1番です!!!
こちらが壁に張り出されているトーナメント表!!!
凄いでしょ〜〜!!! 1人1人探すの大変!!笑
(3)皆が平等でフェア、それを実践する1シーン
ジュニアのカテゴリーが終わり夕方頃から始まったシニアのカテゴリー。
シニアは17〜60歳まで17階級、その中に1名視覚障害の方が出場しており、なんと、普通に健常者の方と試合をしていました。その方との試合は組んでからスタートする視覚障害ルールでしたが、年齢や階級の幅広さだけでなく、皆区別なく同じスタンスなのがアメリカ流、挑戦する方もそれを受け入れる大会関係者・参加者も素晴らしいと感じました。こちらでは障害者を良い意味で特別扱い(区別)しない、周りの方々が助け合い一緒に成長していくのを感じます。
改めて、アメリカのスケールの大きさに触れた貴重な1シーンでした!!!
初めての大会。1回戦でゴールデンスコアの延長戦になり、キツくて試合中泣いちゃったけど最後まで良く頑張りました〜〜!!!
普段から元気いっぱい(やんちゃ)BOY。試合でも元気にアグレッシブに戦っていました!!!Cool!!
彼女(写真右)も初めての大会でしたが、堂々の1位!!
Good job LANA!!!
こちらも初めての試合とは思えない堂々とした戦い!!Good 崩し〜〜!!!→
大人から柔道を始めた彼。なんと今回、彼にとって柔道人生初の勝利を収めました〜〜!!!
技あり取られてからの逆転一本!!Wonderful~~!!!
〜奮戦後記〜
今回Tohkonから出場したキッズ達の結果は26人中7人が金、4人が銀、4人が銅とみんな良く頑張りました。でもメダルを取れなかった子、負けて泣いている姿を見ると胸が痛く、やっぱりみんな笑顔にしたい!!!と強く感じ、練習でもっと教えてあげられる事は何か、みんながもっとモチベーションが上がる練習方法は何か、私自身の課題も得られた有意義な経験でした。
またセコンドについて選手の力を最大限引き出すのも重要な役目、自分が現役時、事前準備で何が役に立ったか、試合中どんな言葉・ゼスチャーで奮い立ったか、終わった後にかけられる言葉は何が次につながったか、などを思い返しながら、USでの柔道普及と同時に「人を勝たせられるコーチになる」のが私の目標であり、US柔道連盟Youth Development Coachとしてのミッションです。
まだまだ挑戦は始まったばかり、試行錯誤の毎日ですが皆様からの引き続きのご指導•アドバイスを宜しくお願い致します。