生涯スポーツとしての柔道!!その最高の舞台がここにある!!

~世界ベテランズ選手権(Poland)で我が盟友が銀メダル獲得!!~

皆さんは柔道と聞いて何を思い浮かべますか?オリンピックメダリスト?

あの畳の冷たさ?はたまた女子柔道選手の凛々しさ??(笑)

色んな見方があると思いますがやっぱり「特別な人がやるスポーツ」的なイメージがあるのではないでしょうか?それが日本では、2021年までの17年間で柔道人口が約20万人→約12万人、小学生に至っては約4万7千人からほぼ半減の2万5千人と言う数字に表れています。ちなみに柔道人口世界一はブラジルの約200万人・フランス56万人、我がアメリカはわずか2万人ですが、こちらでやっていて感じるのが、これらの国々が最も日本と違う点は「生涯スポーツとして誰もが楽しんでやっている」点だと思います。

良く「日本は勝利至上主義」だとか「規律が厳しすぎる」とか言われますが、私は必ずしもそうだとは感じません。やっぱり「心身を鍛錬し自分が成長するのを楽しむ」マインドではないでしょうか?だからこちらでは、社会人になってからや仕事をリタイヤしたのを機に柔道を始める方がいるなど性別・年齢・経験は千差万別です。こんな話はGKJN並びに私自身の研究テーマとして引き続き勉強するとして、今回はどんな方でも「力試し」をしたい方の最高の舞台「世界ベテランズ選手権(旧世界マスターズ柔道)」が9/8~11、ポーランドのクラクフで開催されたので、その様子をレポートさせて頂きます。日本ではなじみが薄いですが、今回、何と私がお世話になっているシカゴ「Tohkon Judo Academy」のオーナーDoug Tono氏も60~64歳クラスの66kg級で参戦!!

その結果も併せて楽しみながら読んで頂ければ幸いです。

1.  世界ベテランズ選手権とは?

世界中から30歳以上の全世代の柔道愛好家が集まった大会で、1999年に第1回マスターズ柔道世界選手権が始まりで、現在「世界ベテラン素選手権」と名前を変え、国際柔道連盟(IJF)の正式な大会として年1回世界各地で開催されています。(2003年は日本で開催され約1,000名が世界各国から参加。すごい!!と共にその後開催されていないのが少し寂しい・・・)

2.  大会概要

この大会は、30歳以上で茶帯(1級)以上であれば、原則誰でも参加できます。ただ過去1年間でナショナルチームのメンバーとして国際大会に出場した選手はエントリーできません。よって私はもう参加できま~す!!
(誰もが日の丸を背負って戦える!!これって魅力的じゃありません!?)

(1)クラスと年齢区分

・階級はシニアの国際大会と同じで男女7階級
男子: -60kg, -66kg, -73kg ,-81kg, -90kg, -100kg, +100kg
女子: -48kg, -52kg, -57kg, -63kg, -70kg, -78kg, +78kg

・年齢区分(男女共に同じ)
30~34歳、35 ~39歳、40~44歳、45 ~49歳、50 ~54歳、55 ~59歳、60 ~64歳、65 ~69 歳、70 歳以上
*60歳以上は絞技禁止

(2)試合時間

30~59歳までは本戦3分、決着がつかなかった場合のゴールデンスコア(延長戦)無制限。60歳以上は本戦2分半、ゴールデンスコアは1分。
*高齢者への配慮が素晴らしい!!短期決戦です!!

3.  所感

私自身存在は知っていましたが、今回映像を通してですが、初めて実際に試合を見て『凄いっ!!』の一言でした。現役時代は勝負だけにこだわった柔道でしたが、試合に出場しているベテランの皆さんは必死ながらも、楽しさと挑戦心、何より試合の中でも相手を思いやる気持ちを凄く感じ、目からうろこが落ちる思いと共に、生涯スポーツとしての柔道の在り方を考えさせられました。また試合前の減量も含め挑戦するDoug氏を今回近くで見ていて、年齢に関係なく楽しんで自分を厳しく鍛えている姿は本当に素晴らしいと感じました。ベテランズ大会に出場する皆さんが、それぞれの国で自らを鍛え上げて畳に上がっているんだと思うと、尊敬しかありません。楽しみながら自分に挑戦する生涯柔道の面白さと素晴らしさを知り、こういう方面からも柔道の素晴らしさを伝えていけたらと新たなきっかけを得ました。ちなみにDoug Tono氏は60~64歳の66kg以下の階級で見事銀メダルを獲得!! ばんざ~い!! シカゴに帰ってきたら大祝勝会です!!

Great Job Doug!! I proud of you!!!

〜フォトギャラリー〜


準決勝戦、Doug氏得意の巴投げで見事一本勝ちの瞬間!! Beautiful〜〜!!!


会場、審判、LIVE映像とシニアの国際大会全く同じです!!
世界中で生映像が中継されました~!!


決勝戦、ゴールデンスコアの延長戦で死闘し合う両者
(右がDoug Tono氏)!!素晴らしいFightに心から拍手!!

 
表彰式は皆さん最高の笑顔でたたえ合う!! 年齢・国籍に関係なく、ライバルであり素晴らしい友人たちと1年1回戦い、旧交も生涯温め合える・・・。こんな関係って最高だなぁ~!!

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