〜全米の女性柔道家が集まるWomen`s Campにメイン講師として参加～
日本は猛暑が続いていますが、皆さん元気でお過ごしですか？こちらシカゴはカラッとした夏日和です!! 7/14(金)〜7/16(日)、コロラド州デンバーで開かれたWomen`s Campに初めて講師として参加、また1つ柔道の新しい形を体感してきました。女子柔道家だけ60名が集まった3日間の素晴らしい体験!! 皆さんもキャンプに参加した気持ちで読んで頂ければ幸いです。
以下が今回のスケジュール。黄色が、私の任されているパート(結構あります!!)。
(準備8割、本番2割。未熟ながら最大の準備をして臨みました!!)
１．【Women`s Camp (正式名称：Keiko Fukuda Joshi Judo Camp)とは？】
実は、この女子キャンプ1974年に初めて開催され、歴史のある合宿なのです!!
(まだ私生まれていない・・・)
正式名称の福田敬子先生は、約60年前、柔道の国際普及のためアメリカ・サンフランシスコへ渡り、80歳を過ぎるまで世界各地を飛び回り柔道普及をされた方で、『柔道の母』呼ばれる日本女子柔道界の先駆者。福田先生のモットーである『強く、優しく、美しく』がこのキャンプのテーマ!! 日本ではない「女性だけが集まる」柔道キャンプに、私自身もドキドキワクワクして向かいました!!
２．【自然一杯のデンバー、最高の環境での開催!!】
今回の開催地であるデンバー(コロラド州)は、私自身初上陸!!
コロラドといえば、ロッキー山脈で有名!! 道中の山々は期待通りの絶景でした!!
こんな大自然も、広大なアメリカの魅力の1つです!!
道中に見える綺麗な山々!!空気も澄んでて気持ちいい〜〜!!
３．さあ本番!!
【畳の上では立場年齢関係なく各々のベストを尽くす!! それがアメリカ流!!】
参加者は約60名。6歳〜70歳代の女子柔道家が全米から集まりました!!
こちら最若手Lady予備軍!!可愛いでしょ!?
彼女たちが最後までやり遂げたのには拍手!!
こちらSuper Lady(御年70ウン歳)このPositiveさに脱帽です!!
こんな皆さん(それも全員女性)が1つの畳で3日間過ごすなんて日本ではまずあり得ません。全米から集まったこの方々『全員を笑顔にする!!』私の責任は重大!!
(実は始まるまで、緊張いっぱい!!でも始まってしまえばスイッチONです!!)
(1) ウォーミングアップ
ほとんどがお互い初めて会うメンバー、皆を和ますという事を意識して、みんなで協力するエクササイズで気持ちを前向きに!!何より講師の私が誰よりも元気良く!!
(英語!? そんなの関係なし!!意味が通じればOK!!とにかく叫びまくりました～!!)
初日はデンバー柔道クラブが舞台!!
外人は私1人!!ドキドキのスタートです!!
2・3日目はスポーツセンターの体育館!!
気心が知れればこっちのもんです!!
(2)技指導
初日は立技で私の得意とする内股を、体格や特徴に合わせてどう掛ければ良いかを、2・3日目は私の得意な寝技を徹底的に教えさせて頂きました。
私の得意の内股をご披露&ご指導!!
あかん、現役の時はもっと足が上がったのに～!!
小さい子には手取り足取り、分かるまで!!
私の返し技をチャレンジしてできた瞬間!!私の方が喜んじゃいました～!!
(3)指導を終えて
【挑戦に遅すぎる事はない(It`s never too late to Challenge!!)】
まず海外で、こんな幅広い世代で柔道が愛されているのを感じ、感慨深い日々でした。6歳の女の子もベテランの方も、皆さんそれぞれ一生懸命無理なく挑戦し、何よりイキイキと楽しそうに取り組む姿は嬉しい限りでした。
『楽しく学ぶ』のはどのカテゴリーでも最も大切だと思います。また3日間を通じ『とにかく、まずやってみる(挑戦してみる)』というポジティブな姿勢は私自身が勉強になりました。
最年長&最年少コンビでNewaza!!
素敵ですね〜〜!!
全米トップを目指す子にはガチで!!
まだまだ負けません・・・笑
果てしない未来を持つ小さな子にはとにかく楽しさを!!
この笑顔が最高の宝だから～!!
４．最高の3日間を終えて!!
【柔道(スポーツ)の楽しみ方は千差万別!! 講師の私が学びました～!!】
今回、私は柔道の技術指導がメインで他の講師の方々が形(KATA)や柔道の教えを指導していました。このキャンプでは、勝つ為だけでなく柔道の様々な要素を取り入れており、新たな技を身につけたり、人を投げる原理や護身術を学んだり、そして柔道の精神を学びに来られた方もいました。柔道の全てが学べ、何より女性だけという事でキャッキャッして皆さんが楽しんでいたのが、感じた事のない素晴らしさであり魅力でした!! 強くなる為の合宿しかした事のない私にはとっても新鮮で、『柔道って目的に合わせて色々楽しめる最高のスポーツ』だと確信できました。
でもまだまだ「勝利至上主義」が強い日本では、「楽しむ」文化が定着するには時間がかかるかもしれません。ただ野球の松井選手も仰っていますが、それが結果的に野球や柔道人口の減少につながっている側面も否定できません。
このようなキャンプは1つのヒントで、初心者・有段者・年齢関係なく生涯柔道の幅をより広げる事が、柔道の普及につながると感じました。今後日米の良い面を相互に取り入れながら、子供を中心に柔道の人気および人口が増えるための活動を推進できればと思います。ついちょっと真面目に書いてみましたが、まだまだ活動は始まったばかり!!まずはこの3日間の素晴らしい経験に心から感謝です!!
では最後は、柔道を通した様々な「American Ladies」の笑顔で癒されて下さい～!!
皆さん、お疲れ様でした〜〜!! Very nice to meet you!! Thank you so much!!!
